仮想マシンを大量に稼働させる環境だと、OS領域のディスク使用量がかなり多くなってしまいます。
そこで、OS領域はマスターイメージのみ、VMが使用するのはその他の変更点を保存する差分仮想ディスクという形にすればOS領域はマスターイメージのみとすることができるのです。
簡単な説明図を書いてみました。
マスターイメージは仮想ディスク作成時に指定することで利用します。作成した仮想ディスクを仮想マシンに接続することでOS領域はマスターイメージを利用してくれます。以下が作成例です。
New-VHD -Path $DiffVHD -ParentPath $ParentVHD -Differencing
マスターイメージの作成
マスターイメージの作成は簡単で、Windows ServerがインストールされたVMを作成し、sysprepという初期化を行います。親イメージにAdministratorのパスワードなどセットアップをしておきたい場合は/unattendオプションを使用できます。unattendファイルを作成し、パスを指定してください。
C:\Windows\System32\Sysprep\sysprep /generalize /oobe /shutdown /unattend:unattendファイルのパス /mode:vm
初期化できたらこのVMのイメージを適当なフォルダにコピーしておいて読み取り専用にしておきます。
これでマスターイメージは完成です。
パブリック配下のファイルなどはsysprepだと消えないので注意が必要です。(逆にマスターイメージに何かアプリを入れておきたいときはそこに置いておくといいかも)どこまで初期化されるかについてはちょっとうろ覚えなのでまた追加できたらします。
マスターイメージの更新
もしWindows Updateなどでマスターイメージの更新が必要になればまた以前作成したVMを使用し、Windows Updateを行ってから同じ手順でマスターイメージを作成すればOKです。マスターイメージが二つになってしまいますが、古いほうを削除しないでください。古いマスターイメージで起動しているVMが起動しなくなります。古いマスターイメージはそのままで、新しいVMを作るときは新しいマスターイメージを選択するようにしておきます。
一旦メモは以上です。