Hyper-Vにはリソースコントロールという設定があり、そこにある仮想マシンの限度という設定は、リソースを最大でどのくらい使えるかを決めることが出来ます。リソースコントロールについての記事もありますのでご覧ください
今回の記事は仮想マシンの限度がどれくらいの効果があるか検証をします。
使用する仮想マシン
- vCPU 4コア
- RAM 4GB
- OS Windows Server 2019
検証
仮想マシンの限度を段階的に下げてみて、ベンチマークにどのくらいの影響があるか調べます。ベンチマークはnovabenchを使います。(cinebenchは遅いので。。。)
仮想マシンの限度 100%
CPUスコアは287でした。これを基準として他を見てみましょう。
仮想マシンの限度 80%
CPUスコアは228でした。差は-59です。
Windows はまだ快適に動作しています。
仮想マシンの限度 60 %
CPUスコアは169でした。差は-59です。
ここからちょっとWindowsが重くなります。
仮想マシンの限度 40%
CPUスコアは110でした。差は-59です。三連続で同じ数字とは。。
Windowsが重いですね。Novabenchを開くのも時間が少しかかりました。
仮想マシンの限度 20%
CPUスコアは51でした。差は-59です。何回かベンチ取ると-60になることもありましたが、ここまで揃うということは仮想マシンの限度はかなり正確に制御しているのかもしれません。
これはWindowsがかなり重くなりました。たぶんブラウザ開くのも一苦労のレベルだと思います。
仮想マシンの限度 120%
にはできませんでした
検証結果
仮想マシンの限度はnovabenchでベンチマークを取った限りはかなり正確に制御しており、段階的に限度を下げると下げた数値に従ってベンチマークも下がりました。(今回の環境では20%で-59でした)
そのため、仮想マシンの限度は上手く使うと多くのVMを一つのホストで効率よく運用することができそうです。
ちなみに
8コアの50%と4コアの100%では4コアで100%のほうが性能が良かったです。
8コアで50%の限度設定
4コアで100%の限度設定