ADのグループポリシーを使ってソフトウェアを配布する簡単な手順

ADに所属している端末にソフトウェアなどを配信したいときはグループポリシーで設定するのですが、簡単な手順をまとめましたのでご覧ください。

ソフトウェアを共有フォルダに設置

1.ネットワーク探索を有効にしておく

配布するソフトウェアは共有フォルダに入れて、共有フォルダのパスを指定しないといけないです。そのためにネットワーク探索を有効にしておきます。

2.共有フォルダを作成してソフトウェアを設置

共有フォルダの場所はどこでもいいですがDドライブなどを作ってその下にdistributionフォルダなどを作成するのがいいと思います。なおソフトウェアインストールはmsiを使います。今回はPUTTYを配布してみます。

インストーラーを設置したら以下のように共有フォルダにします。

共有フォルダのセキュリティタブから、アクセス許可の設定を行います。

Authenticated Usersを追加してください。これでドメイン参加ユーザーの権限で共有フォルダからインストールすることができます。

グループポリシーの設定

1.グループポリシーでソフトウェアインストーラーを選択

管理ツールからグループポリシーの管理を実行し、設定するドメインのポリシーを右クリックして編集をクリックします。(デフォルトではDefault Domain Policyという名前だと思います)

グループポリシー編集エディターが表示されたら、コンピューターの構成>ポリシー>ソフトウェアの設定>ソフトウェアインストールを右クリックし新規作成>パッケージをクリックします。

2.配布するソフトウェアを選択

共有フォルダのパスを指定しないといけないのでエクスプローラーでネットワーク>自分のVM>先ほど作成したフォルダ>導入したいパッケージの順に選択していきます。

#このコンピューターでは以下のようなパスになります
\\WINAD\distribution\putty....

割り当てか詳細設定かという画面が出てきますので、割り当てを選択します。


インストール元のパスがあっていることを確認して完了です。


もしパスが間違えていたり、共有フォルダのパスを指定していないと下の画像のような警告が表示されます。

動作確認

動作確認はADに参加しているコンピューターで行います。グループポリシーの更新をしてから再起動すると実際にソフトウェアが配布されますので動作が確認できます。

PS C:\Users\Administrator.TEST-AD> gpupdate
ポリシーを最新の情報に更新しています...

コンピューター ポリシーの更新が正常に完了しました。

コンピューター ポリシーの処理中に次のエラーが発生しました。g:

システムのスタートアップまたはユーザーのログオン前に変更を処理する必要があったため、グループ ポリシーのクライアント側拡 張機能 Software Installation で 1 つまたは複数の設定を適用できませんでした。次のスタートアップまたはこのユーザーの次回のログオンの前には、グループ ポリシーの処理が完了するまで待機します。この結果、スタートアップおよび起動のパフォーマンスが 遅くなる場合があります。
ユーザー ポリシーの更新が正常に完了しました。

グループポリシーをアップデートできたら再起動します。

ソフトウェアをインストールしていますのような表示が再起動中に出ると思います。ログインすると今回導入したソフトウェアがインストールされているのが確認できます。

以上がADのグループポリシーを使った簡単な配布手順でした。

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